月のクレーターはなぜ消えない?地球との違いをわかりやすく解説

月のクレーターが長く残る大きな理由は、月には地球のような雨、風、川、海、活発な地殻変動がほとんどないからです。地球では地形が少しずつ削られたり、埋められたりしますが、月ではその変化がとてもゆっくりです。

この記事では、月のクレーターがなぜ消えにくいのかを、地球との違い、月面で起きる小さな変化、観察するときの見方に分けて解説します。

月面に残るクレーター
月のクレーターは、月面に残る衝突の跡です。

月のクレーターはなぜ消えない?

月のクレーターは、小惑星や隕石などが月面に衝突してできたくぼみです。地球にも衝突クレーターはありますが、地球では雨や川、風、氷、海、火山活動、プレートの動きによって地形が変わりやすくなっています。

一方、月には厚い大気がなく、液体の水が流れる川や海もありません。地球のようなプレートテクトニクスも現在は働いていないため、いったんできた大きなクレーターは長い時間その形を残しやすいのです。

代表的なクレーター名を知りたい場合は、月のクレーターの名前も参考になります。

月のクレーターを調べやすい月面図
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地球ではクレーターが消えやすい理由

地球で起きる変化 クレーターへの影響
雨や川の流れ ふちや斜面を削り、土砂で埋める
風や氷河 岩石を削り、地形をなだらかにする
植物や土壌 地表を覆い、形を見えにくくする
火山活動や堆積 新しい岩石や土砂が古い地形を覆う
プレート運動 古い地殻を沈み込ませたり変形させたりする

地球は表面が常に作り替えられている惑星です。海底の地殻は新しく作られて沈み込み、陸地の地形も風化と侵食で少しずつ変わります。そのため、古い衝突の跡は残っていても、月ほど分かりやすく表面に並んで見えることは少なくなります。

月には雨も風もほとんどない

月には地球のような厚い大気がありません。雲も雨もなく、川が流れて地形を削ることもありません。強い風で砂が動き続けることもないため、クレーターのふちや底が地球ほど早くならされません。

また、月面には生き物による土壌のかき混ぜもありません。地球では植物の根や微生物、地表の水の循環が地形や土壌を変えていきますが、月面ではそうした変化もほとんど起こりません。

月面の温度差や環境については、月の昼夜と温度差でも解説しています。

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月でも少しずつ地形は変わる

月のクレーターは「まったく変化しない」わけではありません。小さな隕石や微小な粒子が月面に当たり続けるため、表面の細かな形は少しずつ崩れます。月面の砂や粉じんを含む層は、長い時間をかけてかき混ぜられています。

そのため、古いクレーターほどふちが丸くなり、細かな凹凸が分かりにくくなることがあります。新しいクレーターは輪郭がはっきりし、明るい放射状のすじを持つこともあります。月面を観察するときは、形のくっきりしたクレーターと、なだらかになった古いクレーターを比べると違いが見えてきます。

月の表側と裏側でクレーターの見え方は違う?

地球から見える月の表側には、黒っぽく見える「月の海」が広くあります。これは昔の溶岩が広がって固まった平地です。一方、月の裏側には大きな海が少なく、クレーターが多い印象になります。

この違いは、月の地殻の厚さや内部の熱の歴史とも関係します。表側と裏側の見え方は、月の表側と裏側の違い、月の内部との関係は月の内部構造で整理しています。

月のクレーターを観察するときの見方

クレーターを観察するなら、満月よりも上弦や下弦の前後が見やすいことがあります。明るい部分と暗い部分の境目では太陽光が斜めから当たり、クレーターのふちや中央の山に影ができます。

満月のころは、ティコのように明るいすじが目立つクレーターもあります。一方で、地形の凹凸は影が少なく、平らに見えやすくなります。月のクレーターをスマホで撮りたい場合は、月のクレーターをスマホで撮る方法も参考になります。

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まとめ

月のクレーターが消えにくいのは、月に厚い大気、雨、川、海、活発な地殻変動がほとんどないためです。地球では地形が削られ、埋められ、作り替えられますが、月ではその変化がとても遅く進みます。

ただし、月面も完全に止まっているわけではありません。小さな衝突や月面の細かなかき混ぜによって、古いクレーターは少しずつ丸くなります。月を観察するときは、新しいくっきりした地形と、古くなだらかな地形を比べると、月面の長い時間を感じやすくなります。

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