ブルームーンとは、名前の印象とは違い、月が青く見える現象のことではありません。多くの場合は「ひと月に2回満月があるときの2回目の満月」を指します。もうひとつ、「1つの季節に満月が4回あるとき、その3回目をブルームーンと呼ぶ」という定義もあります。
この記事では、ブルームーンの意味、なぜ起こるのか、青い月との違い、次にいつ意識すればよいのかを、月の観察を始めたばかりの人にもわかりやすく整理します。月の光そのものが気になる場合は、月の光はどこからくるのかもあわせて読むと理解しやすいです。
ブルームーンとは?

ブルームーンには、主に2つの使われ方があります。
| 呼び方 | 意味 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 月内2回目のブルームーン | 同じ月に満月が2回あり、その2回目の満月 | カレンダーの月で見る |
| 季節のブルームーン | 1つの季節に満月が4回あるとき、その3回目の満月 | 春夏秋冬の区切りで見る |
一般にニュースや会話で見かける「ブルームーン」は、前者の「同じ月に2回満月がある場合の2回目」を指すことが多いです。一方で、天文や暦の文脈では、季節に4回満月がある場合の3回目を指す説明も出てきます。どちらも「月の満ち欠け」と「カレンダーの区切り」が少しずれることで起こります。
なぜ1か月に2回満月が起こるのか

満月から次の満月までは、平均すると約29.5日です。これに対して、私たちが使っているカレンダーの1か月は30日または31日の月があります。
そのため、月の初めに満月が来ると、同じ月の終わりにもう一度満月が入ることがあります。これが、月内2回目のブルームーンです。2月は28日または29日しかないため、この定義のブルームーンは起こりません。
季節のブルームーンも考え方は似ています。通常、1つの季節には満月が3回あります。しかし、満月の周期と季節の区切りがずれると、1つの季節に4回満月が入ることがあります。そのときの3回目をブルームーンと呼びます。
2026年のブルームーンはどうだった?次はいつ?
2026年5月31日の満月は、同じ5月に2回目の満月が入ったことで、月内2回目のブルームーンとして話題になりました。この記事を読んでいる時点でその日を過ぎていても、ブルームーンの仕組みを知っておくと、次の満月ニュースを見たときに意味がわかりやすくなります。
次に注目しやすいのは、季節の定義では2027年5月ごろ、月内2回目の定義では2028年12月末ごろです。ただし、満月は世界同時に起こる一方で、日付は時差で変わることがあります。実際に観察する場合は、日本時間の月齢カレンダーや天文アプリで確認してください。
ブルームーンは本当に青く見える?

通常のブルームーンは、青く見えません。見た目はふつうの満月と同じです。「ブルー」という言葉は、カレンダー上の珍しさを表す呼び方として使われています。
ただし、月が実際に青っぽく見えることがまったくないわけではありません。大規模な火山噴火や山火事などで大気中に細かな粒子が多く漂うと、光の散乱によって月の色が普段と違って見える場合があります。これはカレンダー上のブルームーンとは別の現象です。
月の色が変わって見える理由に興味がある場合は、月の色はなぜ変わるのかも参考になります。
ブルームーンを観察するときのポイント

ブルームーンだからといって、特別な見え方になるわけではありません。観察のコツは、通常の満月と同じです。
- 月の出の直後は低い位置にあり、景色と一緒に見やすい
- 満月は明るいので、肉眼でも十分楽しめる
- 双眼鏡を使うと、月の海や明暗の差が見やすい
- 写真を撮るなら、スマホでも三脚や固定できる場所があるとぶれにくい
- 月の出時刻と方角は、観察前に月齢カレンダーや天文アプリで確認する
月は満月の日だけでなく、上弦や下弦のころも表面の陰影が見やすくなります。満ち欠け全体を知りたい場合は、月の満ち欠け完全ガイドもあわせて確認してみてください。
月を少し大きく見たい人は、まず双眼鏡や小型の天体望遠鏡から探すと始めやすいです。倍率だけでなく、重さ、三脚の有無、収納しやすさも確認してください。
ブルームーンとあわせて読みたい月の記事
ブルームーンは、月そのものの色や光り方が変わる現象ではありません。月のしくみをもう少し知ると、満月のニュースも楽しみやすくなります。
- 月の光はどこからくる?太陽光の反射と月面アルベド
- 月と星座の関係:月が通過する黄道十二星座
- 月の引力が地球に与える影響
- 月の昼夜:月面での環境と温度変化
- 月の錯視現象:なぜ地平線の月は大きく見えるのか
まとめ

ブルームーンは、月が青く見える日ではなく、満月のタイミングとカレンダーの区切りが重なって起こる呼び方です。よく使われるのは「同じ月に2回満月があるときの2回目」という定義ですが、「1つの季節に4回満月があるときの3回目」という定義もあります。
見た目はふつうの満月と同じでも、仕組みを知ってから眺めると、月の満ち欠けと暦の関係が少し身近になります。次にブルームーンのニュースを見かけたら、どちらの定義で呼ばれているのか、日本時間ではいつ満月になるのかを確認してから空を見上げてみてください。

